韓国のトラック運転手組合がストライキを継続

6月11日に行われた韓国労働組合と政府との第3回交渉は賃金引き上げ要求が進展せず、トラック運転手らは12日から6日間に渡るストライキに突入した。このストライキにより、韓国の産業の中心地や主要港での物資の移動が麻痺した。

これは、韓国の尹錫悦大統領が就任以来初めて直面した大規模なストライキである。トラック運転手組合は、エネルギー価格が高騰する中、運転手への基本賃金保証を廃止するという政府の決定に反対している。

主要ターミナルでのドライバーのストライキや渋滞により、釜山港、平沢港、義王のコンテナヤードでの貨物輸送が遅れたり停止したりしている。

（木曜日の韓国運輸省のデータによると、全国12の港の1日当たりのコンテナ取扱量は5月の平均より64％減少した。釜山港は世界で7番目に大きな港で、韓国の港の80％を占める）全国のコンテナ取扱量は13,035個で通常の30%に過ぎない; 現代自動車の生産拠点である蔚山港は4日連続で麻痺した; 仁川港の取扱量は通常の20%に低下し、さらに輸送量も減少した浦項港と大山港の輸送量がゼロになり、鉄鋼と石油化学製品の輸送にも影響が出た。)

韓国運輸省は、土曜日にトラック運転手組合指導者らと10時間以上に及ぶ第3回協議を開催し、運転手に職場復帰を促したが、双方はまだ合意に達していないと発表した。

労働組合関係者によると、約100人の労働組合のトラック運転手が本日、南部蔚山市にある現代自動車の大規模工場の門前に集まり、燃料価格の高騰に抗議し、最低賃金の保証を要求した。同氏は、１３日の抗議活動には数百人が参加すると予想されていると述べた。

このストライキでは約40人が逮捕され、そのうちの何人かは後に釈放された。一部の地域では緊張が高まったが、ストライキはおおむね平和的に行われた。

国土交通省によると、貨物運送労働者連帯組合員の約３割に当たる約６６００人のトラック運転手が１１日にストライキを行い、蔚山石油化学工場でのトラック輸送が停止され、鉄鋼大手ポスコの業績も低迷した。）の鉄鋼製品を納入しました。

組合は、実際のストライキ参加者数は公式発表よりも多く、組合に加入していないトラック運転手も働かないことを選択したと述べた。組合は参加者数を明らかにしていない。

労働組合関係者は、交渉が継続するかどうかは不透明だと述べた。運輸省は労働組合との協議を継続すると述べたが、詳細は明らかにしなかった。釜山地区の組合幹部によると、韓国全土１６地域の組合指導者らが日曜日に集まり、次のステップについて話し合った。

半導体、スマートフォン、自動車、電池、電子機器の主要供給国である韓国でのトラック運転手によるストライキは、これらの製品の輸出を妨げ、世界のサプライチェーンの信頼性と安全性に対する疑念を深めている。

韓国の消費者インフレは現在14年ぶりの高水準にある一方、チップ、石油化学製品、自動車の減速が韓国の輸出をさらに脅かし、経済リスクを高めている。

セメント、石油化学、鉄鋼、自動車、IT部品などの業界がサプライチェーンに大混乱をきたしているため、合計31の業界団体が日曜日に共同声明を発表し、トラック運転手にストライキを中止して職場に復帰するよう促した。