中国企業がイラク最大港湾建設に参画、完成間近に

イラク最大の港湾プロジェクトであるアル・ファウ港は、中国企業の参画により完成間近となっています。年間処理能力4,500万トンの第一期工事が本年稼働開始予定で、イラクの「開発道路」構想と中国の一帯一路の重要なマイルストーンとなります。

プロジェクトの主要進捗:

• 戦略的位置: イラク最南部に位置し、トルコへ至る170億ドル規模の鉄道・高速道路「開発道路」の起点

• 処理能力: 総処理能力約1億トンの世界クラス港湾

• 中国企業参画: 中交天津航道局が航路・船渠の浚渫工事を担当（総浚渫量1億600万m³）

• 現在の進捗状況:

• 基礎溝: 検査完了

• 船渠浚渫: 98%完了

• 航路浚渫: 96%完了

• 全体完成予定: 2025年10月

経済・物流への影響:

• 重要拠点: イラクと世界貿易・一帯一路を接続

• 経済多様化: 一般貨物貿易を促進し石油依存度を低減

• 運営モデル: 国際物流・港湾企業11社との共同運営を入札予定

関係者コメント:

• ファルハン・ファトゥシュ氏（イラク港湾会社ゼネラルマネージャ）:
  「中西部貿易の接続方法を学ぶため中国の4港湾を視察。アル・ファウ港でこれらの経験を応用する」

• 呉林氏（中交天津航道局プロジェクトマネージャ）:
  「プロジェクトは国際基準の品質と工期を順守」

結論: アル・ファウ港はイラクを地域物流ハブとして位置付け、一帯一路枠組み下での貿易統合と投資を促進します。