中ペルー貿易、「高速成長」の時代へ！

業界筋の情報によると、地中海シッピング（MSC）は中国寧波港からペルーのカヨー港（ペルー首都リマ近郊）への貨物輸送を行う週 1 便の直航サービスを開設している。昨年、中国遠洋海運（COSCO Shipping）グループはチャンカイ港の開発建設に投資し、その後チャンカイ港から上海港への同様の週 1 便直航ルートを開設した。

MSC はコンテナ輸送の世界的リーダーで、中国遠洋海運は第 4 位のシェアを占めている。現在、この 2 本のルートは相互補完している：一方は 21 日で中国に到着し、もう一方は 23 日でペルーに到着する。中国はペルーの最大貿易相手国であり、ペルーの主要輸出品である銅の最大購入国だ。ペルーは繊維、電子機器から自動車に至るまで、幅広い中国製品を輸入している。

「伝統的には、中国からの輸入貨物は最初にメキシコなどの大市場に到着し、その後中央アメリカ、パナマ、コロンビアを経由して南に向かい、40～45 日後にペルーに到着していた」と、ペルーの港湾業務の一部を運営する APM ターミナルズ・カヨーの商業ディレクター、フェルナンド・フォーチェ氏は語った。

中ペルー間の輸送時間の短縮はチャンカイ港の最大の強みだ。だが MSC の新ルートは、チャンカイ港の影響力がより広範囲に及んでいることを示しており、他の港湾にも両国間の商業関係を加速する方法を模索させている —— ペルー市場の規模が比較的小さいため、長い間採算性が低いと見なされていた施策だ。

カヨー港とチャンカイ港はわずか約 80 キロメートル（50 マイル）離れており、トラックで数時間の距離にあり、どちらもリマ近郊に位置している。

「MSC はアジアからの直航ルートを開設するのに適切な時期が来たと判断した」と MSC ペルーの社長、ゴンサロ・サンティラナ氏は述べ、14 隻の船舶を配備したと補足した。「我々は市場が好適に反応すると信じている。なぜなら大きな関心を見せており、船舶は実際に完全に積載されているからだ」。

サンティラナ氏は、カヨー港で貨物を降ろした後、船舶は現在チリに向かってサクランボを積み込み、アジアに送ると説明した。これは今後数週間でサクランボの収穫期が始まるためだ。だが彼は、収穫期が終了したら、MSC はペルーの輸出業者 —— 特に果物生産者 —— に応えるためカヨー港からの直航ルートを開設することを期待している。より速いルートにより果物の新鮮さが保持され、生産者は恩恵を受けるだろう。