フィリピン税関が中国コンテナ3隻を押収 - 電子タバコ密輸事件（40.5百万ペソ相当）

事件の概要

フィリピン税関局（BOC）がマニラ国際コンテナ港（MICP）で中国からの積荷を検査した結果、「台所用品」と虚偽申告された3つのコンテナから81,000点の違法電子タバコ製品と精製パラフィン蝋を発見。押収品の総額は40.5百万ペソ（約7,000万円）に上ります。

詳細情報

• 押収日: 2025年7月31日（7月14日に100%の物理検査を実施）

• 違法内容: 電子タバコはフィリピン国内法（共和国法11900号）で規制対象

• 違反法令: 関税法117条・1400条・1401条・1113条、貿易産業省（DTI）規則

• 現状: 貨物は没収手続き中、関係者への刑事訴追を準備

当局の警告

⚠ Vincent Philip Maronilla（BOC副局長）:
「『混載貨物』と偽装した密輸が急増中。需要が供給を生む—違法電子タバコの購入を止めてください」

⚠ Rizalino Jose C. Torralba（MICP税関長）:
「電子タバコ密輸は国民の健康と経済を脅かします。国境監視を強化します」

政府の取り組み

マルコス大統領の方針を受け、BOCは以下を強化:

• AIを活用した貨物プロファイリング

• 省庁間連携

• 情報主導型の取締り

業界への影響

1. 輸入監視の厳格化: 中国からの混載貨物に対し100%検査率を継続

2. 罰則リスク: 虚偽申告者には貨物没収＋最大300%の罰金が科される

3. サプライチェーン遅延: 合法的な混載貨物も最大60日間の拘留リスク