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数ブラウズ:0 著者:サイトエディタ 公開された: 2025-08-19 起源:パワード
通常、フルコンテナや空コンテナは港内ターミナルに保管されます。ではなぜオフドックヤード(外部ヤード)が存在するのでしょうか?また、引き取りが数時間で完了する場合と数日かかる場合の差はどこから生まれるのでしょうか?今回はコンテナヤードと引き取り効率の関係を徹底解説します!
コンテナヤード(CY)とは、港の内外に設けられた一時保管エリアで、荷役作業中のコンテナや輸入貨物が引き取り待ちの状態で置かれます。
✅ 専用ターミナルの優先処理
CMA CGMのEXXサービス(TraPacターミナル利用)など、特定船社が専用ヤードを持つ場合、接岸・荷役・引き取りが迅速化
公共ターミナルは混雑しやすく、処理が遅れがち
✅ シャーシ不足問題(米国で顕著)
米国ではトラックの車頭部とシャーシが分離
ピーク時は適合シャーシ不足で引き取りが遅延
| 比較項目 | オンドックヤード(港内) | オフドックヤード(外部) |
|---|---|---|
| 立地 | 港区域内 | 港外(幹線道路近く) |
| 引き取り速度 | 標準(共有リソース) | 極端にばらつきあり(後述) |
| 荷役設備 | RTG(ガントリークレーン) | リーチスタッカーのみ(処理遅延) |
① ホイールド保管(迅速引き取り)
コンテナが予めシャーシに搭載
トラックは車頭部のみで即時引き取り可能
予約不要で緊急貨物に最適
② グラウンド保管(遅延リスク大)
コンテナが地面に積み上げられた状態
RTG未設置: リーチスタッカーのみ(最上段の箱しか処理不可)
遅延要因:
シャーシ待ち
該当コンテナの探索時間
手作業による荷役
✔ メリット:
港内混雑を緩和(余剰コンテナを外部に分散)
ホイールド方式ならトラックの即時引き取り可能
✖ デメリット:
グラウンド方式だと数時間~数日の遅延発生
荷役設備不足(RTG vs リーチスタッカー)で処理能力低下
シャーシ不適合(特に米国)でさらに遅延悪化
スピード優先ならオフドックヤードでもホイールド保管を指定
米国ではシャーシ可用性をピーク前に確認
重要貨物は専用ターミナル利用船社を優先選択